2023年03月01日
丁寧に造られ熟成されるワインと料理の組み合わせ
江井ヶ嶋酒造 シャトーシャルマン カベルネ・フラン 尾白 2016
山梨県のなかでも標高が高い北杜市、白州町で造られています。
北杜市は日照量が豊かで日中の寒暖差が大きく水捌けもよく、日本のワイン銘醸地として注目されています。
多くの素晴らしいワインを産する北杜市のワインですが、今回は全国的にもなかなか珍しいカベルネ・フラン種から造られたワインを紹介いたします。
ブラックベリーのコンポートのような果実の香りと樽熟成に由来するヴァニラの香り、味わいに凝縮感があり、渋みがやや豊かなワインです。2016年産で、熟成により風味がまろやかになりつつあります。
こちらのワイナリーでは、収穫された葡萄の状態により飲み頃を判断します。2016年収穫のカベルネ・フランはより寝かせてからという判断から通常より2年近く販売を遅らせたというクラフトマンシップ溢れる逸話もあり、おすすめです。
甲州味噌でマリネしたワインラム ランプの藁焼き
甲州味噌をベースに3日間マリネしたワインラムのランプ肉を藁焼きで仕上げる当店の新メニューです。
ワインラムはくさみの最大の原因である生草を与えず、極上の乾燥牧草と穀物、ポリフェノールを豊富に含んだ山梨県産赤ワインのパミス(ブドウの皮など絞りかす)を混ぜた餌を適切に与えることで、よりきめ細かく柔らかな肉質へと向上させています。
そのワインラムのランプ肉をマリネして藁焼きにすることにより、よりくさみを取り除き旨みを加えて更に凝縮させた料理です。
当該料理とワインのペアリング
薫香とともに噛むほどに広がる肉の旨みと香ばしさ溢れる料理、仄かな樽香とともに柔らかい口当たりの熟成されたワインの組み合わせです。
肉がまとった薫香とワインの持つ樽熟成由来のロースト香が絡み合い、肉の焼き目の香ばしさとレアに仕上がった内側のジューシーさにワインが熟成していることによりブラックベリーのコンポートを煮詰めたソースのように料理に寄り添います。
2つの逸品ぜひあわせてお召し上がりください。
カテゴリ:コラム
2023年03月01日
山梨県の中央に広がる甲府盆地の北西部に位置する北杜市。
標高が高く、傾斜地は水捌けが良く、日照時間も長いためワイン用ぶどう栽培に適した土地です。
2008年にワイン特区「北杜市地域活性化ワイン特区」として認定され、ワイン産地として注目されています。
ワイン特区とは?
“果実酒製造業に参入しやすくなる区域のこと”
もっと沢山の人がワインを造れるよう、製造量のハードルを下げて、地域の活性化にも繋げよう!という制度です。
もともとワイン(果実酒)の製造免許を取得するには、酒税法の規定で“年間6000リットル以上の製造量が必要”とされるのですが、ワイン特区ではこの基準が “ 2000リットルに引き下げられる ” 又は “ 適用外 ”になります。
(農家民宿などの自家栽培のぶどうでワインを造って、お客様に提供するようなケースは適用外)
この制度によって、家族だけでブドウ畑を営むような小さな団体でもワイナリーを持つことが可能となるのです。
山梨県では、北杜市の他に韮崎市が対象となっており、今や「ワイン特区」日本全体で増え続けています。
こういった取り組みで注目を集めている北杜市のワイン。
小規模ながらも高品質なワインを生産するワイナリーも年々増えています。
地域に着目したワイン選びも楽しいですね。
当店でもたくさん取り扱いがありますので、是非参考にしてみてください♪
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