コラム

葡萄畑より愛をこめて ~「テロワールを味わう」~

*「テロワールTerroir」とはフランス語で「風土の、土地の」という意味があり、ワインに影響を与える「ブドウ樹をとりまく自然環境」の総称です。

ワインの原料に使われるブドウ。それは非常にミステリアスな果物です。

何故ならどんな場所に植えられどう栽培されたかが個性としてワインの中に明白に表れるからです。

経済学者のアダム・スミスも「ブドウ樹はどんな果樹よりも土地の個性を反映しやすい」と記しています。

葡萄の個性を決める主な要因として、気候(年間を通じて降雨量、日照量、気温、昼夜の寒暖差など)土壌(石灰質、砂利質、粘土質、礫質土、火山灰質)地形(標高、斜面、斜面の向きなど)があげられます。

<甲州産地別に仕込み テロワールを表現した例をグレイスワインで見てみましょう>

甲州茅ヶ岳(北杜市 韮崎市)

日本百名山の一つである茅ヶ岳山麓標高400~700mに位置する火山灰質の畑。四方を南アルプス、八ヶ岳、富士山などに囲まれ 日照量が特に多く寒暖差が大きいため酸がシャープ。爽やかでありつつも凛とした強さを持ち繊細なワインに仕上がっている。青りんご、グレープフルーツ、カモミール、白コショウの香り。辛口

甲州菱山(勝沼町)

勝沼町で最も高い標高である500m~600mの菱山地区は、大きな花崗岩が点在するなど、複雑で多様な土壌が特徴。ひと房ごとに笠がけを行い、丁寧に手摘みしている。特定畑のブドウのみをステンレスタンクにて醗酵、貯蔵。レモン、ライム等の柑橘香、アカシア系の白い花の香り。スパイス香。伸びやかでしっかりした酸味がワインの骨格を形成。辛口

甲州鳥居平畑(勝沼町)

石がゴロゴロと転がった礫質土壌で水はけがよい畑。標高450m。斜面はブドウが良く熟す南西向き。昔から最高品質の甲州産地と評されて来た。勝沼地区の「特級格付畑」とも言われる。豊かな果実香と厚みが特徴で、フレンチオークの旧樽で発酵後ステンレスタンクで貯蔵。黄桃、黄りんご、洋梨、白コショウ等のスパイス香、ロースト香。長い余韻が楽しめる。辛口

*テロワールには自然環境に加えて「人」が重要視されることも多いです。同じ畑であっても生産者が抱くブドウ栽培やワイン造りの哲学がワインの香りや味わいに大きな影響を与えるのは言うまでもありません。まさにミステリアス。そんなワインの妙をぜひ味わってみてください。(出典グレースワイン「茅が岳ものがたり」より)